入試の実力を上げるには?―ただの「暗記」では足りない理由

こんにちは、雙葉進学教室の大岩です。

今回は「入試の実力を上げるにはどうすればいいのか?」という、保護者の方や生徒からよくいただくご質問についてお話しします。

学校の定期テストだけでは実力はつかない

学校の定期テストでは、主に教科書に書かれている内容をどれだけ覚えているかが問われます。これはこれで大切なことなのですが、「入試の実力」とはまた別のものです。

入試では、ただ覚えた知識を再現するだけではなく、それを使って「どのように考え、答えを導き出すか」が問われます。つまり、

「知識+使いこなす力」=入試の実力

なのです。

知識だけでは戦えない。「メタ認知」がカギになる

私が研究している教育心理学の用語に「メタ認知」というものがあります。

  • 認知(cognition) … 覚える、理解するなどの知的活動そのもの
  • メタ認知(metacognition) … その知的活動をどう使うかを考える“思考のコントロール力”

たとえば数学の公式を覚えるのは「認知」ですが、「この問題でこの公式をどう使うかを判断する」のが「メタ認知」です。

入試問題はまさにこのメタ認知を必要とします。だから、知識や技能(認知)だけでは不十分で、自分の思考を客観的に捉え、どう使うかを判断できる力=メタ認知力を高めることが不可欠なのです。

メタ認知をどうやって伸ばすか?

メタ認知力を高めるには、実際に入試レベルの問題を解き、その解き方について「なぜこの方法を選んだのか」「なぜうまくいかなかったのか」といった“振り返り”を積み重ねることが重要です。

雙葉進学教室の授業では、ただ教えるだけではなく、生徒自身に「考え方を言語化」させたり、「問題を解いた後に振り返る」時間をしっかりとっています。これが、メタ認知を伸ばすための大切なステップです。

大学入試においても「使う力」が問われる時代に

近年の大学入試でも、単なる暗記では対応できない問題が増えています。特に「共通テスト」では、知識を前提にしながらも、それを文脈の中でどう活用できるかが問われる問題が主流です。

私立大学も一般選抜の枠が年々狭まり、共通テストを活用するパターンが増えてきました。つまり、推薦入試を明確に狙っている人以外は、共通テストを見据えた学習が必須です。

国公立大学を目指す人も、共通テストで高得点を取れば、2次試験が楽になるというメリットもあります。

実力の“2極化”が進む時代に

ここ数年で感じるのは、学校の成績が「2極化」しているということです。しかも、上位層が薄く、下位層が厚くなってきているように見えます。

高校・大学ともに「全入時代」と言われていますが、ただ進学すればいいという時代ではありません。自分が何をしたいのか、何ができるのかを見つめ、学力をしっかりとつけていく必要があると感じています。

まとめ|本物の実力を育てる学びを

入試で求められる力は、「覚える力」だけではなく「使う力」です。そして、その「使う力」の核となるのがメタ認知です。

雙葉進学教室では、単に教科書の内容を教えるだけでなく、入試で通用する“本物の実力”を育てる授業を日々行っています。

入試や進路に不安のある方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたに合った学び方、一緒に見つけましょう。

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